国際フェミニズムと中国
![国際フェミニズムと中国 (シリーズ・国際ジェンダー研究) 国際フェミニズムと中国 (シリーズ・国際ジェンダー研究)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZX3btkLIL._SL160_.jpg)
- 作者: タニ・E.バーロウ,「国際ジェンダー研究」編集委員会,Tani E. Barlow,伊藤るり,小林英里
- 出版社/メーカー: 御茶の水書房
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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- 植民地的近代:近代が西欧の専有物ではないこと、非西欧世界の近代が西欧の亜流ではなく、単独、独自のものとして捉えられるべきだという主張。(p30)
- <婦女>という主体は大衆的主体、官僚制的主体、そして、その最終的行動基準が政治的に規定される政治主体となったのです。<家庭>が<国家>の延長線上にあり、<婦女>の労働が生産であると同時に近代的生産でもあるような・・・(p73-74)
←イブイズムがステイト・イブイズムへ。
- <女性>という中国フェミニズムの主体が中国というネーションの歴史に特殊的なものでありながら、にもかかわらず世界中に展開される近代主義的企てと連関しているということ(p76)
- 近代主義はその内部に植民地的他者をコード化しています。植民地的近代、社会主義的近代、あるいはナショナルな近代におけるジェンダー化された主体は、単独の存在ですが、にもかかわらず、中国以外の場所においても類似の企てを認めることができる・・・(中略)・・・中国共産主義国家が法とシティズンシップの水準で女性の権利を認め、これを強化したけれども、それをジェンダー化された性的主体としては認めなかった(p76-77)。
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